社団法人 小田原青年会議所

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古川理事長(以下 古川):  今日はお忙しい中小田原までお越し頂きありがとうございます。お二人とは私自身が個人的にお付き合いさせていただいている関係で、今日の対談が実現いたしました。同じ世代で世界を舞台に戦うお二人に今日は色々なお話をお聞かせいただければと思います。さっそくではありますが、そもそもビーチバレーを始めたきっかけは何ですか?

田中 姿子さん(以下 田中): 高校を卒業し、日立バレー部に入社した1年目の夏場にビーチバレーの大会(全日本女子選手権)に出場した事があり、いつか本気でやってみたいと思ったのが、今ビーチバレーをやっているきっかけです。

溝江 明香さん(以下 溝江): 高校3年生のときにチームメイトから誘われて出た高校のビーチバレーの全国大会で優勝したことがきっかけですね。

 
古川: ビーチバレーをやっていて良かった事は何ですか?

田中: 2人で行う競技ですからダイレクトに自分のプレーが勝敗に繋がる事。競技だけでなく生活全てがビーチバレーに繋がっている事です。

溝江: まだ若いのですが海外の試合も多くいろんな国にたくさんいけることです。

古川: 逆にビーチバレーをやっていて今まで大変なことはないですか?

田中: 結構ハードなスポーツですからビーチバレー選手を維持する事ですね。

溝江: 海外で2人きりでツアーに回るために何でも自分達でしなきゃいけないこと。あと、日焼け対策。(笑)

 
古川: 日本のプロスポーツの環境はいかがですか?(サッカーや野球、またはインドアと比べて)

田中: 色々な競技の人と関わり環境について話をしましたが千差万別です。特にオリンピック競技は、やはり世界でメダルを取るくらい強くないとガラリと環境は変わらないと思います。女子サッカーが良い例で、ワールドカップで優勝したとたんに観客動員数が増えたとニュースで見ました。けれど、実際にはスター選手のいるチームが潤い、他は変わっていないという話を聞きました。ビーチバレーも一緒でテレビで取り上げられる選手が人気です。それによってビーチバレーという名前が認識され、かなり知名度が上がったと思います。しかし競技としての事を考えると、まだまだマイナー競技だと思います。日本はスポーツに対して流行り廃りがあると思うし、後進国だと感じます。他国はジュニアからシニアまで一貫して強化策があったり、国民がスポーツを観戦するという楽しみ方を知っているのかなぁ〜と思います。

溝江: 他の競技の状況をあまり知っている訳ではありませんが、メジャー競技と違ってスタッフも少ないしお金もないから、何でも自分でやらなきゃいけないと言う点ではあまりいいとは言えないのかもしれませんが、そういった環境も含めてビーチバレーという競技だと思っています。たくましくなっていいと思います。
 
古川: お二人とも海外を舞台に戦う機会が多いと思いますが、海外選手と日本選手のプロ意識の違いはありますか??
田中: 国によって色々と違うので分かりませんが、世界でトップの選手はメンタルが強いと感じます。

溝江: 人によると思いますが、外国人選手のほうがプロ意識が高いと思います。ビーチバレーが職業なんだ、これで勝って稼いでやるという気持ちがあると思います。

 

古川: 今までやめようと思った事はありませんか??

田中: どういう選択をしようかと悩む事はありますが、その選択の繰り返しで、自分が選手を望んでいるので辞めるという選択をしようと思った事はありません。

溝江: まだ本格的にビーチバレー選手を始めたばかりなので私はありません。

古川: 今までの一番の困難は?また、困難があった場合にどうやって乗り換えてきましたか?

田中: 多分、まだ困難に出会っていない気がします。もし困難があった場合はそれをまず受け入れると思います。良い方向に進むにはどうやっていけば良いか考えて選択をする事で次の課題が見えて来るので、困難と捉えてないだけかもしれません。でも多分1番の困難はまだ出会っていない気がします。

溝江: 辛い事もありますがまだ困難と言えるような場面はありません。

 

古川 今現在の夢は何ですか?ビーチバレーとプライベートに分けてお聞かせください。

田中: 現在の夢はオリンピックの舞台で戦う事。ありきたりですが、夢を叶えるには現実を見なくてはいけない。目の前にある試合に勝たなければ、夢で終わってしまうので、小さな勝利を繰り返し出来る事が今の目標です。プライベートでの夢は・・・両親とゆっくりと旅行に行きたい。

溝江: ビーチバレーでは、オリンピックで表彰台に上ること。これが全てです。プライベートでは、料理がうまくなることですかね。

 

古川: 最後に、同世代の20〜40歳までの我々世代に対して一言エールをいただければと思います。

田中: 選手を続けていて感じる事は人との繋がりの大切さです。自分のとった行動によって人が付いたり離れたり。時にはそれも運命だし運なのかな。と考えながら支えてくれる人達を大切にして行きたいと思います。成るべくして成った自分に自信を持って行動して行きましょう!!

溝江: 「今に生きる」これが自分の座右の銘です。とにかく一瞬一瞬を大事に、今を一生懸命生きる事が何よりも大切だと思っています。

 
古川: 本日はありがとうございました。これからも応援しておりますので頑張ってください。