2009年11月12日(木)
第2回防災セミナー   〜地域減災力を高めよう〜 

 災害が発生したときに、あくまで被害を出さないために万遍なくコストをかける、いわば保険のような発想で行われていたのが防災です。しかし、いざ災害が発生してみるとその地域の防災力を上回る被害が起こることがあり、被害を完全に防ぐことは不可能です。
 そこで、いかなる対策をとったとしても被害は生ずるという認識のもと、災害時の被害の最小化を図ろうという発想が生ました。これが阪神・淡路大震災後の研究により生まれた減災の概念です。
 また、減災に最も重要なのは、災害時に最も被害を蒙る地域住民の減災力を事前に高めることであると考えられており、それだけに近年は行政と市民が協働で地域の減災力を向上させようと多くの事業が取り組まれています。
 第1回防災セミナー、5月例会と「被災時に行政だけに頼らない、自主防災から自発的自助意識向上へ」を展開してきた当委員会として、メンバーのさらなる自主防災意識の向上、行政と市民の間に立って地域でリーダーシップを取って行動できるように勉強しました。

 市民の防災に対する関心は高まりつつありますが、いざ有事の際、どう立ち振る舞うかというのは多くの方が理解をされていないのが現状です。
それはJCメンバーにおいても言えることで、まずJCメンバーが災害というものは防ぎきれるものではなく、その被害は被災者自身が、より少なく抑えるという「減災」というものに関しての理解を深める必要があると思われます。

 今回は群馬大学大学院工学科 環境デザイン工学専攻教授 片田敏孝氏を講師としてお招きし、有事の際にどのようにJCメンバーが動くことが出来れば、我々が住むこのまちの被害を抑えることができるのか、という事をご講演いただき、一年間当委員会が推進し続けた「自主防災意識の向上」というものの喚起を図り、そして今回参加のメンバーが地域の減災力を高めることは、地理的にも人間的にも地域を知ることで深くつながり、それが地域コミュニティの創造へとつなげていくことを、参加者に学んでいただきました。


 

司会進行を務める村上幹事

JCI Creed 河野室長

理事長より冒頭の挨拶

講師を紹介する大森副委員長

講師 片田 敏孝 氏

分かりやすいセミナーとなった

村瀬副議長から質問

JCメンバーだけでなく一般のお客様も参加された

減災の概念について解説がなされた

謝辞: 田川副理事長

閉会: 門松室長

ご講演ありがとうございました
   
   
JCI 日本青年会議所 関東地区協議会 神奈川ブロック協議会